あわしまマリンパーク

みんなの日記

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たまごのはなし

こんにちは!

海獣チームくにちゃんです。



今日はペンギンの卵のお話です☆

よくお客様から質問を頂く内容のひとつに、
『ペンギンはどうやって産まれてくるのですか??』
というものがあります。


正解は、『卵から』です!

ペンギンは鳥の仲間になるので、卵から産まれてきます。

今回はペンギンが卵から孵化するまでのお話をします♪



あわしまでは現在フンボルトペンギン・ケープペンギンの2種が生活していますが、
どちらも基本的に1回の産卵で2つ卵を産みます。

ただ1度に2つ一緒に出るわけではなく、1つ目の卵が出てから3~4日後に2つ目が出ます。




そしてこの卵を親が交代しながら約40日間温めます。


温め方はこんな感じ。
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分かりにくい…。(汗)
すみません、これ以上近づくとすごく怒ります(笑)
手前の子から「近づくなぁ!!」という声が聞こえてきそうです(^皿^)
後ろの子が腹ばいになっています。
この腹の下に卵があります。



しかし、卵が出たからといって全てがヒナが孵る卵というわけではないんです。

卵には「有精卵」「無精卵」があります。



有精卵とは、簡単にいうと受精をした卵。
無精卵とは受精をしなかった卵です。

無精卵はいくら温めてもヒナは生まれません。


有精卵か?無精卵か?は殻の外から見ただけではわかりません。
かといって、割ってみるわけにもいきません…。


そこで行うのが「検卵(けんらん)」です!
卵が有精卵か無精卵か検査をすることです。



どのような方法かというと、暗い部屋の中で卵をライトで透かせます。

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有精卵であれば写真のように血管走行が見えます。
無精卵の場合は中の黄身の部分以外は光が通って透けて見えます。


これは卵が出てから約10日くらいすると判別が出来るようになります。


卵が2つ出ても、2つとも無精卵ということも珍しくありません。

検卵をするときは毎回ドキドキ、、、。


そして約40日すると……。

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ヒナ自身が嘴で殻を割っています!!

これを「嘴打ち」といいます。


ペンギンの卵は衝撃から守るために分厚く頑丈な殻をしています。
この殻を割って出てこなくてはいけないのですが、途中でヒナが力尽きてしまう事もあります。

有精卵であり、かつ、40日上手に温められた卵。そしてヒナが力いっぱい殻を割って出て来れて
初めて無事孵化するのです。




「…。すごい。」




初めてペンギンの孵化を目の当たりにした時の私の感想です。
シンプルですが、その言葉が一番当てはまりました。
小さな身体で硬い殻を破る姿に感動です。


そして産まれたてのヒナがこちらです!!

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小さい!黒い!可愛い!!
体重は約80グラム。(写真はケープペンギンのヒナ)



ヒナも卵同様、親が交代で育てます。

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「ちょっと!のぞかないでよ!!」
と言っているかのよう(笑)
怒ってます(笑)
毎回、ごめんねーーー!と言いながら確認をしています。


ピントが合っていないので少し分かりにくいかも知れませんが、
左側にヒナがちょこんといます。





このような流れを経てペンギンは生まれてきます。
ペンギンに限らずですが、命が生まれてくる力強さは凄いですね。





それでは最後にお知らせです!
HPにも記載されていますが、現在あわしまマリンパークは「メンテナンス休園」となっています!
2月23日まではお休みです。
ご来園予定のお客様はご注意下さい。

スタッフ一同、より一層お客様に楽しんで頂けるようにメンテナンスを行っていますので、
是非!24日以降にご来園ください☆


お待ちしています!




それでは!くにちゃんでした!

18/02/21:飼育員ブログコメント(10)

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