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みんなの日記

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イルカのからだ パート3

こんにちは!

海獣チームくにちゃんです!



お待たせしました、今日は『イルカのからだシリーズ』です☆



今回ご紹介するのはイルカの『鼻』です。




私たちの鼻は顔の中央についていますね。
主に臭いをかぐ、嗅覚の役割を果しています。


イルカではどこに鼻がついていて、どんな役割を果たしているのでしょうか!?
それではまずは鼻をさがしてみましょう。



顔を正面から。
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よく、犬やネコのように出っ張った口の先端部分についていると思われがちですが……


では、口先に寄ってみましょう。
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つるつるしていて鼻のようなものは見当たりません。






正解は!!!
クルッと背中を向けて!
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頭の上にありました。
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私たちでいう「鼻」は、イルカたちでは「噴気孔」(ふんきこう)と呼びます。



なぜこの位置にあるのかというと、一生を水中で生活するイルカは哺乳類ですので
私たち人間と同じ「肺呼吸」をします。
そのため呼吸をするために、毎回水面に上がってこなくてはなりません。

泳ぎながら効率よく呼吸をするために、頭の上にあるといわれています。


呼吸をするときは噴気孔をパッと開きます。
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水中にいるときは噴気孔を閉じているので、水が入ってくることはありません。



以前お話をしましたが、イルカの先祖は昔陸上で生活をしていたといわれています。
その頃は口先に鼻があったそうです。
しかしやがて海へと生活の場を変えていったため、水中生活に適応するために鼻の位置が段々と頭の上へと進化したのだそうです。




そして進化の過程で役割も変化しました。
「鼻」は先にもお伝えしましたが多くの動物で主に嗅覚の役割があります。臭いによって得られる情報はたくさんありますよね。


しかしイルカたちの嗅覚は退化し、ほぼ消失しています。


よって、イルカたちは臭いをほとんど感じていません。




水中において臭いをかぐというのは、食べ物を探したり敵を察知したり…様々な重要な役割が挙げられますが、


イルカたちは嗅覚に頼らずともそれらを補う能力が他に存在しているため、退化していったのでしょう。



そして人と大きく異なる構造をしているのは、イルカは「食道」と「気道」が繋がっていないというところです。
これはどういうことかというと、私たちは口でも鼻でも、どちらでも呼吸できますよね。
これは空気を取り込む入口が違えど、体内で一つの管(気管)に繋がっているためです。



しかしイルカはこれが別々になっているので、口は食べ物を食べるため鼻(噴気孔)は呼吸をするため

別々に機能しているのです。




難しい話が長くなりましたがまとめると、
『イルカの鼻は呼吸をするために、頭のてっぺんにある!』


ということです!




イルカプールをのぞく際、耳をすますとイルカの呼吸をする「プハッ!」という音が
聞こえるかもしれません!
是非、そういったところも注目してみて下さい☆






それでは最後にお気に入りの1枚♪

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水中で目があったルカ♪





それでは、くにちゃんでした!

17/06/14:飼育員ブログコメント(151)

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